動画の活用とプレスリリース配信

インターネットの普及とブロードバンドの整備を背景に、動画共有や動画配信のサービスが進展し、
それに伴って動画コンテンツの利用者は急増しています。
さらに、スマートフォンとSNSの普及によって、動画の視聴や撮影、拡散も手軽になってきました。
このような環境の変化を受けて、広報・PRの分野においても、動画の活用が注目されています。

今回の特集では、動画を活用したプレスリリースについてご紹介します。
プレスリリースといえば、これまでは「文章+写真」で構成されていましたが、
最近ではそれに加えて「動画」を添付して配信するケースが増えています。

動画共有サービスの普及と動画リリースの増加

動画の視聴がますます身近に

YouTube(ユーチューブ)やニコニコ動画、vimeo(ヴィメオ)、Dailymotion(デイリーモーション)などの「動画共有サービス」が普及し利用者が急増しています。
総務省の「平成28年度版情報通信白書」によると、日本における動画共有サービスの利用率は、全体では7割を超えています。年代別に見ると、20代ではほぼ9割、60代でも6割近くに達しています。

出典:「平成28年版情報通信白書」(総務省)より作成
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc132230.html

また、スマートフォンの保有率は7割を超え、さらにSNSの利用率も7割を超えています。
スマートフォンと合わせてSNSの利用が社会に定着し、ますます手軽に動画を楽しめる環境が整ってきたことがうかがえます。

出典:「平成29年版情報通信白書(総務省)より作成
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111110.html

注)代表的SNS:LINE、Facebook、Twitter、mixi、Mobage、GREEの6つサービス
出典:「平成29年版情報通信白書(総務省)より作成
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc111130.html

動画ニュースサイトの増加

一方、ニュースサイトや情報サイト、ポータルサイトなどのウェブ・メディアにおいても、動画の掲載が増えてきました。

今では、テレビ局のサイトだけでなく、新聞社や通信社系のニュースサイトでも、動画掲載が当たり前の時代になっています。例えば、YOMIURI ONLINE朝日新聞デジタル日本経済新聞電子版なども、動画ニュースのページを設けています。
共同通信社でも、全国52の新聞社と運営するニュースサイト「47ニュース」において、動画ニュースのコーナーを展開しています。

動画を添付したプレスリリースの増加

動画が手軽に利用できる環境になったことで、プレスリリースにも変化が起こっています。

プレスリリースは、これまでは文章による文字情報に加えて、静止画である写真を添付するスタイルが一般的でしたが、最近では写真だけでなく動画も添付されるようになりつつあります。
商品やサービス、イベントなどを映像で紹介するものや、商品の使い方をわかりやすく説明するもの、あるいは企業・商品ブランドの認知向上を狙ったものなど多岐に渡ります。地方自治体が観光振興や地域興し、移住促進、インバウンド対策などを目的に制作するPR動画もあります。

動画添付のプレスリリースでは、多くの場合、YouTubeなどの動画共有サービスを利用し、リリース原稿にURLを添付して配信されています。
動画は映像というメディアの特性上、情報量が多く臨場感があり、訴求対象の魅力もリアルに、強いインパクトとともに伝えやすいため、プレスリリースの効果はより一層高まるといえます。

共同通信PRワイヤーでも、動画添付のプレスリリースが増加傾向にあります。
下図は、2012年から2017年までの6年間で、PRワイヤーから配信された全プレスリリースの中で、動画が添付されたリリースの割合です。増加傾向にあり、1割に達するのも時間の問題ではないかと思われます。

データ:共同通信PRワイヤーのプレスリリース配信実績

共同通信PRワイヤーのプレスリリース配信では、手軽に動画添付のリリースを作成できます。
手順は簡単で、あらかじめYouTubeに動画をアップし、公開ページのURLを控えておき、会員専用サイトのプレスリリース原稿を入力する画面で、YouTube動画のURLを入力し保存するだけです。
詳しくは、PRWワンポイント・レッスン〈動画を活用して魅力的なプレスリリースに〉をご覧ください。

動画添付リリースの配信事例

それでは、共同通信PRワイヤーから配信された、動画添付リリースの事例を、4つご紹介します。

【1】サンコー株式会社 新商品「くるさらウォッシュ」PR動画
  〜文章や画像よりも、動画の方が一目瞭然〜

株式会社サンコーは、秋葉原にて2003年に設立され、「面白くて、役立つ」をコンセプトとした商品に特化した通販サイト「レアモノショップ」を運営しています。デジタル・ガジェット*等の輸入販売だけでなく、オリジナルの企画商品も多数手がけ、最近ではユニークな家電製品を開発し、マスコミにも多数取り上げられて話題になっています。

*ガジェット(gadget)・・・目新しい・面白い道具や小物、あるいは携帯用の電子機器などの意味。人目を引く、気の利いた、ユニークな機能といったニュアンスも含まれている。

ご紹介するのは、2018年7月30日に配信された、片手で持てる食器洗い機「くるさらウォッシュ」というユニークな新商品のプレスリリースです。

リリース本文では、次のように説明されています。
「本製品は片手で持てるほどの小さな食器洗い機です。・・・ 本体に二つのアームを備え、お皿やお椀などの食器をホールド。電源ボタンを押すと自動的に食器が回転し、本体のブラシやスポンジ部分で洗浄します。・・・ 洗剤をブラシに付けて挟んでボタンを押すだけ、長時間手に洗剤水を付けずに楽に洗えます。・・・ お皿洗いは手が荒れる。食器洗いは面倒。食器洗浄機は高いし、場所も取って設置が出来ない。そんな方にお勧めの片手で持てる食器洗い機です。・・・」
しかし、動画を見れば一目瞭然。便利さ、手軽さ、そして何よりユニークさをストレートに理解できます。

【掴んで回す手持ち食洗機「くるさらウォッシュ」】使い方

株式会社サンコーのYouTubeチャンネルは〈こちら〉
また、FacebookやInstagram、Twitterなどを使って積極的に情報の提供と拡散を行なっています。

【2】那須どうぶつ王国「カピパラ早食い競争」のイベントPR動画
  〜カピパラの可愛らしさ、癒し系の魅力を動画で訴求〜

那須どうぶつ王国は、那須高原リゾート開発株式会社によって運営されている、栃木県那須郡那須町にあるテーマパーク形態の動物園。東京ドーム約10倍の広大な敷地に、世界から集まった600頭以上の動物が飼育され、動物とのふれあいや、ショーを通して楽しく学べる(EDUTAINMENTエデュテイメント)施設を目指しています。王国温泉「カピバラの湯」もあり、1日楽しんだ後にカピバラと混浴気分を味わえる温泉も楽しめます。

ご紹介するプレスリリースは、2018年7月30日に配信された「カピバラ達によるスイカの早食い対決開催!」というイベントのPR。
5つの動物園のカピパラが、同日同時刻にスイカの早食い競争をスタート。皮付きのスイカ約500グラムを計量し、全て食べ終わるまでの時間を測定するというルール。勝者のカピバラには、賞状と、副賞として敗者の園国より各地域の名産品が後日贈呈されます。

このイベントは今回で4年目の開催となり、プレスリリースには昨年(2017年)の動画が添付されています。4分割画面で各動物園の様子を同時に観ることができ、カピバラの愛らしさも伝わってきます。
昨年は埼玉こども動物自然公園の “メープル” が優勝しました。

カピリンピック★カピバラのすいか早食い競争2017

今年(2018年)の結果は、Facebookページ「カピバラの露天風呂」で発表されています。
優勝は、那須どうぶつ王国の “リゼ” が優勝したとのことです。

那須どうぶつ王国のYouTubeチャンネルは〈こちら〉

【3】千葉県インバウンド向け観光PR動画
  〜超人気の台湾人ブロガー「上田太太」さんと、県のマスコットキャラクター「チーバくん」登場〜

千葉県では、経済・社会のグローバル化に伴う国際化の進展や世界的なスポーツイベントの開催等を踏まえ、海外に対する施策展開に当たっての指針として「千葉県国際戦略」を策定し、国際施策に取り組んでいます。「5つの分野別基本戦略」の第一に挙げられているのは「外国人観光客の誘致」、いわゆるインバウンド対策です。
(資料:「千葉県国際戦略」の策定について

今回ご紹介するプレスリリースは、2016年10月26日に、共同通信PRワイヤーの海外配信サービスを使って台湾のメディアに配信したものです。
内容は、2016年11月4日〜7日に開催される「2016台北国際旅行博」に千葉県が出展し、県のマスコットキャラクター(ご当地キャラ)「チーバくん」が宣伝のために千葉県ブースに登場します、というもの。

このリリースでは、チーバくんが千葉県の観光を案内する、中国語で制作されたPR動画を紹介しています。
PR動画は、台湾人の超人気ブロガー「上田太太(シャンテンタイタイ)」さんとチーバくんが、「江戸を感じる北総の町並み」(佐倉、成田、佐原、銚子)を旅しながら、観光スポットやグルメなどを紹介する、というもの。
台湾からのインバウンド促進を狙ったものであることが窺えます。
5本のPR動画のURLが掲載されています。いずれも繁体字のバージョンです。

Shanten Taitai’s trip to Chiba (30-sec. version) 上田太太的千葉之旅!

(1) in Narita(成田)

(2) in Sakura(佐倉)

(3) in Sawara(佐原)

(4) in Choshi(銚子)

千葉県のYouTubeチャンネルは〈こちら〉

なお、このリリースでは、「チーバくん台湾ファンクラブ」と名付けられた台湾向けのフェイスブックページも紹介されています。このページでは、チーバくんの台湾プロモーションの様子や千葉県に関する情報が発信されています。

今回の動画でチーバくんとともにガイド役を務めた「上田太太(シャンテンタイタイ)」さんは、「キャラ弁」のFacebook投稿をきっかけに台湾で爆発的な人気になり、現在さまざまな訪日情報を台湾に発信している日本在住の台湾人カリスマブロガー。台湾へのアピールには最適なレポーターではないかと思われます。
ちなみに「太太」とは中国語で「奥さん」の意味。

【4】袋井市の「ふくろい茶販売促進」PR動画
  〜動画で映える美しい自然・特色ある風景〜

静岡県袋井市では、市の特産品である「ふくろい茶」のPRに取り組んでいます。
袋井市で生産される茶は、恵まれた気候と降水量、澄んだ空気、栽培に適した土質など、自然が生み出す好条件によってでき上がった良質のコクとうまみが自慢の緑茶とのこと。
中でも、2009年世界緑茶コンテストでは金賞を受賞した「きら香」は、袋井市の限られた農園でのみつくられている稀少な品種白葉茶。新芽は白色に近い黄金色、味は渋みが少なく、コクのある甘みがあり、旨味成分が非常に多いのが特徴とのこと。
袋井市では、この「きら香」ブランドを中心にふくろい茶のPRに力を入れています。

ご紹介するのは、2018年5月31日に配信された「ふくろい茶販売促進 日本橋から世界へ!」というプレスリリースです。

内容としては、一つは、フランス人オーナーが経営する日本茶専門店「おちゃらか コレド室町」(東京都中央区日本橋室町)において「きら香」を中心としたふくろい茶を販売すること。
二つ目が、白葉茶「きら香」PR動画のご紹介。市内の茶園をドローンで上空から撮影し、茶園の緑色と「きら香」の”白い芽”とのコントラストを際立たせるというものです。

【静岡県袋井市】黄金の茶

袋井市のYouTubeチャンネルは〈こちら〉

動画制作上の課題と提案

動画広告の活用でSNSでの拡散を加速

プレスリリースでの動画配信の目的は、主に「メディアに動画を取り上げてもらう」ことにあります。
ニュースサイト等の記事で動画が掲載されたあとは、それを消費者ユーザーが視聴し、さらにFacebook、Twitter、InstagramなどのSNSで話題となり、シェアされ、拡散していく ── そのような流れが期待されています。

しかし、拡散するか否か、どの程度拡散するかは、ユーザーの判断次第であり、予測は困難です。
そこで、SNSでの話題化・拡散を加速させるための手法として、動画広告が活用されています。
動画広告によってユーザーの目に留まる機会が創出され、配信した動画が話題化する可能性が高まります。

「2017年日本の広告費」によると、インターネット広告費(1兆2,206億円)に占める動画広告の割合は9.5%(1,155億円)と推定されています。
さらに、2018年には1,612 億円まで拡大(前年比139.5%)すると予測されています。

インターネット広告媒体費 広告種別 構成比

プレスリリースでメディアへ、動画広告でSNSへ ── 情報の流通と拡散 ── 動画リリース(PR動画添付のプレスリリース)と、動画広告を併用することで、さらなる訴求効果を見込むことができます。

動画制作上の課題

共同通信PRワイヤーでも、会員の皆様から、動画制作に関する問い合わせやご相談をいただいてきました。
ご相談の多くは、動画を活用したPRには取り組みたいものの制作に踏み出しきれていない、といった内容でした。

その理由は、第一に、組織内に動画制作を担当する人材がいない、ということ。
動画制作の知識や技術を持っている人材はまだまだ多くありません。そのため、動画制作は外注するケースがほとんどです。
しかし、外注するにしてもある程度の知識やスキルは必要です。シナリオを考えたり、素材を選定したり、あるいは外注先に指示を出したり進行管理をするなどの作業が発生するからです。

第二に、動画制作には、時間とコストがかかります。
内製するにしても外注するにしても、それなりのコストはかかります。外注比率が高くなればなるほどコストは高くなります。
また、制作に時間をかけ過ぎると、リリースのタイミングを逸してしまいます。

制作はなるべくコストをかけずに短時間に進めたいものです。

知識不要、手軽に動画制作を

1本あたりの動画制作を安価で迅速に行い、タイミングよくリリースし、さらにSNSでの拡散も展開する ── そのような仕組みを提供するために誕生したのが、共同通信PRワイヤーのオプションサービス「PR Movie Booster」です。

PR Movie Booster」は、新たに動画(Video)を撮影するのではなく、すでにストックしてある写真(Photo)を活用して、手軽に動画を制作できます。
5シーン分の写真とテロップ用のテキストをご用意いただくだけで、スマートフォンで閲覧しやすいスクエア型フレームのBGM付き動画を制作することが可能。動画の尺(長さ)はコンパクトに約20秒。見飽きることのない程よい長さで、しっかりと伝えたい内容を盛り込むことができます。
Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSユーザーにも動画広告として配信可能。さらに、ターゲットを絞り込んで配信することもできます。

詳しくは、「PR Movie Booster」の専用ページをご覧ください。

これからのプレスリリースには、ますます動画添付が欠かせなくなってくるでしょう。
ぜひ取り組んでください。
共同通信PRワイヤーがお手伝いいたします。

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